鹿児島編(その2)

2012年10月

 

次の訪問地についた頃はもう午後5時を回っていた。その人はトロピカルフルーツの栽培家で、家族が経営するカフェには温室が併設されている。温室の中には鉢植えのトロピカルフルーツが所狭しと並べられている。

熱帯産の果樹をネタにして、コーヒーを飲んだ。この地でトロピカルフルーツを生産する生産者のネットワークの広さが感じられるたくさんのエピソードが並んだ。

指宿ではたくさんのトロピカルフルーツが生産されているが、その一つにパッションフルーツがある。都内では、パッションフルーツをプロモーションしている地域があるが、この指宿ではその気候を最大限に活用した質の良い品種が開発されている。

一夜明けた翌日、その人とともに、同じ地域で熱帯果樹を生産する人のもとを訪ねた。その人はその地の果樹協会の役員だが、品質にこだわった栽培方法を研究している。立派な鉄骨のハウスには、パパイヤやスターフルーツ、それにアテモヤがあった。きれいに整理されたハウスを見ると、その栽培に関するこだわりが伝わってくる。職人の、言葉には現れない結果が見て取れた。

指宿での産地訪問はあっという間に過ぎて行った。帰り道、その人は大きなアボカドの木を紹介してくれた。今では大木となったその木にはたくさんのアボカドが実っていた。路地にあるアボカドの木にこうしてたくさんの実がなっている。さすが南の地だと思う。「この道を使えば空港までは1時間半もすれば着くでしょう」と、その人は丁寧に案内してくれた。

教えてもらった道を走り、高速へ乗る。空港への道のりを進んでいくと、だんだんと見慣れた光景が広がり、ようやく帰路につくという実感がわいてきた。今回の走行距離をみると、ちょうど400キロとなっていた。今回もまた、収穫の多い旅だった。