沖縄編

2012年11月

石垣島でトロピカルフルーツを栽培する生産者のもとを訪れた。6人ほどのグループで車で移動し、起伏の多い県道を通る。さとうきび畑や一面にパイナップル畑が広がる道もあれば、まるでジャングルのような山道もある。大自然にかこまれた石垣の姿だ。山道を下っていくと視界が開け、青と緑の魔法のインクで染めたようなきれいな海が見えてくる。

沖縄果樹園1

訪れた果樹園には多くのトロピカルフルーツが、所狭しと並んでいる。サポジラ、ゴレンシ(スターフルーツ)、ピタンガ、サンカクサボテン(ドラゴンフルーツ)、それにパイナップルまである。その人は仕事をする傍ら長い期間にわたって様々な国からこれらの品種を導入し、引退後の今はその栽培に専念している。

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別の畑には、キンカンに形が似た柑橘がなっており、あらたな商標で石垣で産出されている。シキキツではないようだ。また大きなアボカドの木にはずっしり重い実がなっていていた。現在取り組んでいる作物の話を熱心にしているその人は、心の底からトロピカルフルーツを愛していて、その情熱がエネルギーの源になっていると感じた。

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沖縄果樹園2

現地でブランド化されているマンゴーを栽培しているその人の家は、丘陵地帯の上にあり、家の正面に立つと広い畑が目の前に広がる。何十本ものマンゴーが複数のハウスの中にあって圧巻だ。アセロラの木が整然と並ぶハウスを見ると、収穫期はさぞかし忙しいだろうと想像できた。

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収穫期に冷凍保存したアセロラやシークヮーサーのジュースはとてもさわやかな味わいで、秋の穏やかな石垣の雰囲気にとても馴染んでいた。

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沖縄果樹園3

石垣に移り住んで10年が経過しているその人は、海が見渡せる高台に住み、少し離れた場所にドラゴンフルーツの畑をもっている。何百本ものドラゴンフルーツが並び、夏の収穫期には多くの実がなる。何本も伸びた三角の長い枝に実がつくが、摘蕾して一つの実を大きくする。夏場、ハチが枝の隙間に巣をつくり、作業中にハチにさされてしまうこともあるという。おいしい作物を作るためには実に多くの苦労がある。

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